ネット依存、ネット犯罪の相談で(発達しょうがい、アスペルガー)

地方の山間部にお住まいのJさんの息子さんは東京の難関大学に合格し現在2年生。ワンルームマンションで一人暮らしをしています。子どものころは神童と呼ばれていた自慢の息子さんです。

最近大学に来ていない連絡もつかないと学校側から親御さんに電話がありました。真面目に通っているとばかり思っていた親御さんも寝耳に水です。上京してからだんだんメールも電話も来なくなっていましたが「男の子はそんなものよ 音沙汰無いのは元気な証拠」という周りの言葉に、みんなそんなものかと思われていたそうです。

親御さんも息子さんと連絡がつかないので、マンションに行き管理会社に頼み込み部屋に入ってみると散らかり放題の部屋で一心不乱にPCに向かっている姿がありました。その姿を見てまず親御さんの頭に浮かんだのは最近テレビをにぎわせているネット依存、ネット犯罪です。息子さんは昔からPCが得意だったからです。

もちろんPCが大好きで得意だからと言ってブラックハッカーになるなんて短絡的な考えは間違っていることは充分わかっていらっしゃいます。セキュリティに興味があるならホワイトハッカーとしての道を進めばいいわけですから。しかし突然部屋にこもり親との連絡も断っている息子さんに言い知れぬ不安を感じられました。俗に言う「うちの子に限って」「まさかあの大人しい子が」という常套句が頭をよぎったのです。その後この親御さんはすぐに淀屋橋心理療法センターに相談に来られました。

この息子さんは大学の勉強に行き詰まり学校に行きにくくなり、一生懸命働いて仕送りをしてくれている親に心配をかけたくない気持ちが強く打ち明けられないままずるずると時間が過ぎていったことがわかりました。もちろん犯罪の気持ちなんて全くもってないこともわかりました。

子どもが成長すると子どもの生活の全てを把握することは無理だし子どもを信頼して見守るしかありません。特に地方に住んでいらっしゃる親御さんは大都会で子どもが変わってしまったのでは、悪い仲間に誘われたのではという不安を抱えてしまわれるということがあるようです。離れていても親御さんが安心して子どもを見守れるよう、SOSを出し合える親子関係は大切です。

難しいことですが普段から喜怒哀楽すべて風通しよく感情を出せる親子関係の構築ができればいいのですが。その為には何気ない日常の対応の積み重ねが大きな力になるのです。

淀屋橋心理療法センター