高校生の不登校「起立性調節障害」という理由を嫌う子

高校生の不登校なら、欠席日数が増えてくると「留年・進級」のことが問題になってきます。学校によっては「診断書を出すように」求められることもあります。怠学(怠け)ではなく病欠であるという証明のために必要であったり、進級判定会議の判断材料に用いられることもあるようです。

小学生や中学生でも同様に、「朝なかなか起きられない」子のことを心配して、ご両親が小児科や心療内科・神経科などのクリニックの受診することもあるでしょう。

そして、医師から「起立性調節障害」という診断名が下された場合、親御さんや学校の先生方の中には、怠けではなく病気なんだという意味で安堵感をもたれる方もいらっしゃいます。一方、ちゃんとした診断名にも関わらず、当の本人は「起立性調節障害」という言葉を嫌う子が多いようです。何人かにお聞きしたところ、「障害」という言葉が入っているのが気になるようです。

そのため、ヒトの目を気にする子どもさんの中には「起立性低血圧」という名称をクラスメートたちに使ってるようです。実際にはこのような病名もあるようですが、どうやら子どもさんは、自分なりに知恵をしぼって「まんざら嘘でもなく、かつ、聞こえの良い」病名を考えたようです。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
不登校・非行専門カウンセラー 小川和夫

2012年7月26日