【小学生の不登校】親がカウンセリングをためらう理由

小学生の不登校は、中学生や高校生など、いわゆる思春期=反抗期の子と比べて対応がシンプルで、早期解決(再登校)が期待できます。ただし、小学生の子をお持ちの親御さんにとって、カウンセリングにかかりにくい(行きにくい)理由が一つあります。 続きを読む

【不登校のカウンセリング】新学期からの再登校は親の積極的な対応で勝負

【不登校のカウンセリングの原点】

不登校のカウンセリングでは、新学期や学年の変わり目は不登校解決の絶好のチャンスです。それは、不登校の子の中には「キリの良さ」を機に再登校しやすい子が多いからです。 続きを読む

「ネット依存」で「不登校」の子は発達障害?

【ネット依存と不登校・発達障害】

先日「ネット依存者が50万人を超えた」と報じられたようです。不登校のカウンセリングを長年やっていますと、長時間に渡りネットでゲームをしたり、スマホを片時も離さずLINEやTwitterばかりやっている子は、「ごく当たり前の子なんだ」と感じてしまいます。それほど「不登校」とネット・ゲーム・パソコン・SNSなどは密接な関係なのです。「ネット依存の子はもっと多いのでは?」というのが不登校専門カウンセラーとしての率直な感想です。また、不登校のカウンセリングでは「家のパソコンでネット依存」の子と、「あまり家に居着かずスマホでLINE依存スマホ依存)」をしている子とは、不登校のタイプ(性格)的には全く違う子として扱っています。

また、不登校のカウンセリングに通われている親御さんからも「こんなにネットに依存しているのは発達障害だからでしょうか?」というご質問も多数いただきます。「発達障害」という言葉の中には「障害」という言葉が入っているだけに、親御さんも過敏にならざるを得ないのでしょう。そこで、当センターのカウンセリングでお手伝いしている不登校の子たちの特徴と比べて「発達障害」という診断が適切なのかどうか考えてみたいと思います。

 

【ひきこもり型不登校タイプ」VS「非行型不登校タイプ】

家のパソコンでずっとネットゲームをしているネット依存の子は、どちらかというと「ひきこもりタイプ」の子が多く、対人関係で孤立していたり、特定の子としかコミュニケーションがとれない子が多いようです。一方、スマホを片時も手放さずLINEばっかりやっているネット依存の子は「非行タイプ」の子が多く、「常に誰かとつながっていたい」という気持ちが強い場合がよくあります。色々なタイプの不登校の子のカウンセリングを担当していると、ネット依存の話題は避けて通れません。

 

【ネット依存に走る原因と対策】

「パソコンでネット依存」という場合は、夢中になって好きでやっているならまだしも、不登校の子の場合、再登校の際の不安に対する「現実逃避(=不安を避けたい)」の意味も含まれる場合があります。もしそうならば、カウンセリングを通じて親御さんに対応の工夫をしていただき、ネット依存で問題を先送りする(=登校不安を紛らわす)のではなく、親子で一緒に再登校に対する不安に向き合えるように導いていきます。

また、スマホでLINE依存の子でも、家の中にいようが外にいようが、スマホやケータイを手ばなせないのは、常に誰かとつながっていたいとい「さびしい気持ち」からきているのならば、十分に改善のチャンスがあります。当センター独自のカウンセリングで非行タイプの子向けの対応をとっていただき、親子の関係を工夫していただくことで、LINEなどに割く時間を減らしつつ親子のコミュニケーションを増やしていくということが可能です。場合によってはLINEを親子の共通の話題にしたり、親子でLINEを楽しむというのも一つの方法です。

 

【ネット依存と発達障害】

ここまでくると、上記の傾向のある子は発達障害というよりは「他の子よりも孤立感が強い」「他の子よりも寂しがり屋」など、一般の子と比べて「人と比べて○○が強い」という感じがします。私どもでは発達障害かどうかの診断は下せませんし、発達障害ではないと断定することはできませんが、不登校の現れ方(ひきこもり・非行・家庭内暴力・無気力など)に応じたカウンセリングを進めていくと、次第に状態・状況が変化していく子や再登校できるようになる子が多いのも事実です。ネット依存に走る原因が「対人関係の苦手意識」や、「家庭や学校に居場所が無い子のよりどころ」ということならば、不登校のカウンセリングで十分にお手伝いできると思います。

 

淀屋橋心理療法センター(公式HP=https://www.yodoyabashift.com/)

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)