【不登校】小学生の家庭内暴力

「小学生が母親に暴力をふるう?」。家庭内暴力とは無縁の親御さんにとっては、信じられないことかもしれません。実際に、小学生の家庭内暴力で相談にこれるお母さんにきいても「暴力をふるうまでは無口な子だったんです」と、暴力に対して心配しておられなかった親御さんも多いようです。でも、これは事実です。しかも、女の子の家庭内暴力も意外と多いのです。

家庭内暴力といえども、中学生以上の子の暴力に比べると、そこは身体の小さな小学生。暴れる程度はまだマシな子が多いでしょう。もちろん、中には親を拳で叩いて青あざになったり、壁に穴をあけたり、小物を投げつけてガラスを割ったりリモコンを壊したりと、ひどく荒れることもあるようです。ただ、カウンセリング中に普段の様子など一日の過ごし方をお聞きしていると、常に暴力をふるったり暴れたりするよりも、どちらかというと母親に「八つ当たり」してきたり、母親に「暴言」を吐いている割合の方が断然多いということがわかります。こんな場合は、大きく暴れる前の日頃からの「八つ当たり」や「暴言」に注目してカウンセリングすると、大きな暴力を防げる場合が多いものです。

しかし、小学生といえども中学年や高学年ともなると「思春期」をむかえる敏感な時期。低学年の子の場合は自分の感じていることや思っていることを上手に表現できないことから八つ当たりや暴言に至ってしまう子もいます。このように、小学生の場合は子どもさんの「学年」もカウンセリングを進めたり解決する上での大きな手がかりになります。

また、暴力ばかりに目を奪われてカウンセリングを進めてしまうと失敗することがよくあります。不登校もそうですが家庭内暴力のカウンセリングでは、親子の日頃の何気ない会話や親子の関係も重要視しなければなりません。暴力をふるうけど、いつものこの子は「好きな話題ならばよくしゃべる子」であったり、「荒れるのはお母さんが何か気にさわることを言った時」というパターンがあったり、一方「夜は一緒に寝たがる」という甘えてくる面もあったりと、暴力以外のシーンに目を向けると、その子の人となりや親子の関係や会話が重要であることがわかってきたりするのです。

これもよくあることですが、家庭では暴力をふるったり暴言三昧の子でも、他人の前であったり、(登校している子なら)学校などでは「おとなしい子」なのです。ですから、いくら担任の先生に家庭での惨状を説明してもなかなか理解してもらえないことがよくあるようです。それほど「外や学校ではふつう」なのです。「外面(そとづら)の良い子。内面(うちづら)は別人」といえるでしょう。

当センターでは家庭内暴力の子のカウンセリングを進める上では、「暴力をふるう子が原因」とか「親の対応が原因」といった一面的な見方をしません。また、誰が原因なのかといった「犯人探し」もしません。あくまで色々な情報をかき集めて、いつ・どんな状況で・どんな流れで家庭内暴力が起こっているかなどを客観的に論理的に分析し、解決へのアドバイスを導きだしていくのです。

淀屋橋心理療法センター(https://www.yodoyabashift.com/)
所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

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冬休み直前の放課後登校・別室登校の不登校の子。どこまで頑張らせれば良いか

引用

完全不登校だった子がようやく「別室登校(保健室登校・会議室登校・カウンセリングルーム登校)」や放課後登校をするようになりました。しかし、もうすぐ二学期終業式(冬休み)

終業式・冬休みに入るまでに少しでも登校できる時間を増やすのか、それとも、終業式までにはなんとか教室登校できるように説得したり働きかけるのか。親や担任教師もとても悩むところでしょう。不登校のカウンセリングでも、学期の終わり間際にはこのようなご相談が多くなります。

これは不登校の子の学年や、放課後・別室登校をはじめてからの日数、それまでに出会っているクラスメートの人数などによって、大きく変わってきます。小学生、特に低学年の場合は、クラスメート(友達)とたくさん会えて気軽に話せたり遊べる段階までこぎつけているならば、終業式前・冬休みに入るまでにできる限り登校時間を増やしたり、教室登校できるように働きかけた方が得策の場合もあります。うまくいけば冬休みもその流れで友達と遊ぶことによって新学期の登校がスムーズにいく場合もあります。ただし、クラスメートとの関係が気軽なところまでに至っていなかったり、授業に出たとたんに緊張したり、ストレスを感じることが予想される場合は慎重に判断しなければなりません。不登校のカウンセリングでは、周囲(親・教師)が焦ったり、期待しすぎてかえって後退してしまう子の事例が後を絶ちません。不登校カウンセリングでは、そのあたりの駆け引きはとても慎重に考えます。

また、小学校高学年や中学生・高校生の不登校の場合は、別室登校や放課後登校をしていても、小学校低学年の子以上の配慮が必要です。いっそうデリケートな考え方をする時期・年頃(思春期)になりますので、別室に来てくれた子とニコやかに話しているからといって「なじんできている・楽しんでいる」とは限らないのです。思春期に入ると「気遣い」や「社交辞令」という意識も生まれてくるからです。

また、新学期(三学期)のスタート(始業式)は親も教師も不登校の子も「二学期の終わりにここまで頑張れたんだから」という意味で、新学期のスタートは二学期の終わり方以上の登校パターンを期待すると同時に、不登校の子自身は「二学期より頑張らなくっちゃ」と、「義務感」を感じてしまいます。これは、不登校専門外来を設け、たくさんの不登校の子のパターンを観てきたカウンセラーだからこそわかることかもしれません。

二学期に別室登校や放課後登校ができるようになったならば、冬休みのブランクを考慮し、三学期の好スタートを期待するだけでなく、「冬休みで二週間ほどブランクが空いたから、二学期の終わりのままの登校状況から新学期をスタートするのは難しいかも」という考え方も大事なのです。そこはしっかりと専門のカウンセラーと相談しながら段取りをつけられることをお勧めします。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一(心療内科医・精神科医・神経科医)

担当 小川和夫(不登校専門外来カウンセラー)

 
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