【不登校】川崎市・中1少年殺害事件。担任教師の対応は?

新学期から不登校になってしまい、ついには殺害されてしまったU君。私ども不登校・非行の専門カウンセラーとしては、色々なことが気になります。今回は「朝日デジタル 河井健氏・筆、2015年2月25日07時41分発信分)」の記事を引用させていただき、まずは「担任教師」の対応について、私どものカウンセリングで関わりがあったり、お世話になった先生方との比較をしてみたいと思います。※決して担任の先生(学校)を批判するものではありません。

 

【かっこ】内は記事の原面をそのまま引用しています。

【冬休み明けの1月8日から不登校になった。担任は同日、母親の携帯に電話。】

→「携帯に電話」というのは本人の前では話しにくいこともあるのかもという配慮があったかもしれません。実際、家の固定電話に電話をすると子どもが近くにいるため、あまり多くを・正直に語れない親御さんもおられます。また、ごく稀ですが、子どもさんが学校を休み始めて数日して「月曜から来てないんですが・・」と担任から電話があり、それで子どもの不登校を知るお母さんも・・。最近は仕事をもっておられる親御さんも多く、登校したフリをして親の出勤後にこっそり家に戻ってくる子もいるのです。

 

【その後も毎日のように自宅や母親の携帯に電話を続けた。】

→「毎日のように電話」というのはなかなかできないのでは?。当センターのカウンセリングでは特別な事情がなければ「毎日の電話」は大歓迎です(母親を通じてお願いすることもよくあります)。実際のところ毎日お電話くださる先生は少なく、休みが長引くほどに電話がなくなってしまうこともしばしばです。不登校のカウンセリングでは、先生の空き時間を狙って親御さんの方から電話していただいたり、学校に足を運んでいただくこともよくあります。ただ、今回の担任の先生の電話の回数は「34回」。決して少なくないという印象です。

さらに、お母さんがおっしゃった「学校を休む理由」も気になります。数ある理由の中でも「本人と連絡がつかない」。ということは「連絡がつかない=家にいない」ということだったのでしょうか?。

 

【学校からは事件までの対応について報告を受けておらず、不登校児や保護者を支援するスクールソーシャルワーカーの派遣要請も受けなかった】

→不登校の子が何日休んだら教育委員会に報告すべきなのか、残念ながら詳しい規則は知りません。ただ、一週間や二週間生徒の欠席がつづいた場合に教育委員会に報告すれば、適切な対応をとってくれるのでしょうか?。少なくとも大阪などの都市部ではクラスに1人か2人不登校の子がいる場合もあります。その度にスクールソーシャルワーカー(S.S.W.)を派遣してくれるのか・・。長年不登校のカウンセリングを担当していますが、週に一回か二週間に一回程度スクールカウンセラーが学校に来られ、相談ができるという仕組みはよくお聞きするのですが、スクールカウンセラーの先生が家庭訪問して下さる例は本当に少ないと思います。

いずれの場合も、中学1年生の段階ではまだまだ担任の先生の役割は重要であり、身近な相談相手でしょう。今回のケースでは、現時点での報道をみる限りでは、「親身に・マメに」対応されていたような気がいたします。もちろん、今後の報道の行方によって、判断は変わるかもしれません。

(出典元:朝日デジタル 河井健氏・筆、2015年2月25日07時41分発信分)

 

不登校と非行のカウンセリング.png

淀屋橋心理療法センター(公式HP→https://www.yodoyabashift.com/)←クリック!

所長 福田俊一(精神科医・心療内科医・児童精神科医)

担当 小川和夫(不登校・非行問題研究室長 ファミリーセラピスト・心理カウンセラー)

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【不登校】高校を留年・退学した子への対応

せっかく高校に入学したものの、なんらかの事情で留年が決まったり退学したりと、親御さんにとって不本意な結果になってしまうことがあります。

「4月からどうしたらいいのか・・」はもちろんのこと、学年の途中でも「今からでも単位制や通信制の高校に変わったら三年間で卒業できるのでは・・」と、少なからず期待を抱いておられる親御さんも多いことでしょう。

淀屋橋心理療法センターでは、「親子の関わり方」を通じて、これらの問題を「親だけの判断」でもなく、「子ども任せ」でもなく、親子で一緒に相談できるような関係作りに力を注いでいます。

これまでさんざん試行錯誤され、苦労されてきた親御さんにとっては難しいと思われるかもしれませんが、当センターのカウンセリングで子どもさんの持ち味や性格がしっかりとわかってくれば、それに合わせて対応してやることで、徐々に子どもさんの口が軽くなり、やがて「高校どうしようかなー」「これからのことだけどなー」など、子どもさんの方から口火を切ってくれるようになることも。もちろん、親御さんから話の水を向けるならどんなタイミングでどんな切り出し方が良いか、カウンセリングの中でしっかり分析し、アドバイスさせていただきます。

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淀屋橋心理療法センター(公式HP→https://www.yodoyabashift.com/)

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行問題研究室長 ファミリーセラピスト・心理カウンセラー)

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対応の難しい【中学生の不登校】

中学生の不登校は、小学生や高校生の不登校と比べ、一番対応が難しい年頃だと言えます。淀屋橋心理療法センターでも中学生の不登校のカウンセリングの相談が高校生と同じぐらい多いのです。                     続きを読む

不登校になってスマホゲーム三昧

不登校の子がスマホゲームにはまり、夜中や朝方まで没頭しているケース=ネット依存が増えています。内閣府の「平成24年度青少年インターネット利用環境実態調査」によると、スマホ所有率が前年と比べ、小学生で7倍、中学生で5倍、高校生になると8倍と急増しているそうなのです。

スマホの中でも流行っているのがLINEやパズドラに代表されるスマホゲーム。パソコンのオンラインゲームと比べ、どこにでも持ち運べ、親の目を盗んで自室でスマホゲームやLINE・Twitterなどにふけることができます。

不登校の子の特徴の一つに「勉強・スボーツ・おしゃべり」など、クラスの子から一目おかれる特技をもっていない子が多いというのがありますが、不登校の子にとってはみんなが登校している間にスマホゲームを極める・進めることができるという意味で有利といえるでしょう。「クラスでは目立たない子、でも、ネットゲームの中では『神』」という称号を得る事ができるのです。

不登校のカウンセリング治療では、このようなメリットも視野に入れた上でカウンセリングをすすめます。我が子のスマホ依存・ゲーム依存・ネット依存に業を煮やした親御さんは「スマホを取り上げる・ゲームやパソコン禁止」と極端な結論に至りがちですが、スマホやゲームにはまる子の事情も汲んであげていただきたいのです。スマホ以外のことで夢中になれるものを見つけるのも良し、スマホやゲームの話題を親子で話すことで、親子間の気軽さを育むのも良し。不登校の子を再登校させるためには、時には我慢や不本意な対応も必要です。スマホの依存度や現状の親子関係によって、カウンセリングの進め方も違ってきます。ぜひ、一度専門家のカウンセリングを受けられた上で対応されることをお勧めします。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

 

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【不登校】親の対応で「夏休み」を有意義に過ごし新学期の再登校へ

<夏休み>を親の対応で新学期からの再登校のチャンスに!

子どもが不登校の場合でも、夏休みといえど新学期からの再登校を考えると親としてはオチオチ休んではおられません。一学期の間に対応で疲れ果ててしまったご両親も多いでしょうが、夏休みは生かし方によって新学期からの再登校につなげる絶好のチャンスなのです。 続きを読む

不登校と「中二病」

不登校中二病

中二病(wikipedia)」は、今でもよく耳にする用語の一つです。1999年から使われ始めたということを知り、「そんな前から使われてたんだー」とびっくりしました。というのも、私どもの不登校のカウンセリングで「中二病」という用語を使い始めたのはここ数年前からなのです。不登校のカウンセリングの最中に親御さんが使われることもありますし、家庭の中でも「お前は中二病だからなー」「いいかげん中二病を卒業しろよ」といった使われ方をしているようです。また、不登校を専門に担当しているカウンセラーも、不登校の子の年齢に応じた対応のアドバイスが必要という意味で、中学生の子の心理状態を親御さんに理解していただく際、この「中二病」という用語をときどき用います。

 

中学生の不登校

私どもが解決のお手伝いをしている不登校・非行専門外来のご相談の中でも、ちょうど中二病といわれる「中学二年生」ぐらいの年齢が一番「とがっている・反発しやすい」年頃のような気がします。そのため、不登校の解決のための「親がとるべき対応」を練る上で、子どもさんが中二ぐらいの場合は特に慎重に考えます。

子どもでもなく大人でもない、でも不登校の本人はすっかり大人の気分になりきっている・・・という感じでしょうか。

一番あつかいにくい思春期のこの時期を、親の対応でどう乗り切るか。これが中学生の不登校の解決の大きなキーワードです。

 

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

 

新学期から不登校。不登校になったらすぐ動く!

不登校…新学期から不登校・・・休みだしたらすぐ動く!

不登校の原則 その1

「見守る」「見守りましょう」の落とし穴

「新学期」という再登校のきっかけを逃してしまい、不登校から脱出できなかった子。新学期早々から不登校になってしまった子。とりわけ、これまで不登校は他人事のような感じだった親御さんにとっては新学期早々のつまずきは相当なショックでしょう。あわてて色んなサイトを調べたり、公的機関に相談の電話をかけたりと、色々と動き回られたことでしょう。

そういった状況にも関わらず淀屋橋心理療法センターに不登校の相談の電話が集中するのは毎年のように5月の半ばから後半なのです。事前相談(無料相談)に来所された親御さんにその理由を尋ねると「不登校の子に無理強いはダメ」「再登校する気になるまで、子どもの自主性に任せない」「様子を見守ってあげれば自分から登校するようになるわよ」「不登校の心の傷が癒えるまで休ませてあげなさい」等、いわゆる「見守りましょう」路線を色んな人に勧められたり、サイトや本に書いてあったそうなのです。

「見守る」=「何もしない」という理由で、一見、安全策のようにも見えます。しかし「早期」に「不登校状態から脱出させてやりたい」と望む親にとってはどうでしょうか。当の不登校状態の本人も「早く再登校したい・不登校の理由をわかってもらいたい」と考えているかもしれません。そういった意味で、私どものカウンセリングでは「見守り対応」は「NG」です。一部の例外はありますが、不登校状態が長引くほどに余計に再登校しにくくなる上に、対応する親の方も疲れてしまいます。

 

不登校の原則 その2

不登校が長びくことで強くなる「不安」

最初はどんな理由やきっかけであれ、不登校状態が長期化してくると、不登校の理由が変わってしまうことがあります。たとえば不登校のきっかけが「○○君たちから仲間はずれにされた」や「授業中に恥をかいた」という理由だったとします。でも、不登校が長期化してくると「みんな自分のことをどんな風に思ってるんだろう」「ずっと休んでるから変な病気だと思われていないかなー」「登校したらみんなからイヤなことを言われるんじゃないか」と、気になることが変わったり広がったりするのです。

当センターの所長は「人間のいきづまり」と「機械の故障」の違いをよく例に挙げます。機械は故障するとそのまま止まってしまいますが、故障の原因さえつきとめれば解決します。でも人間は違います。動きが止まった(不登校)としても、毎日もがき、悩みつづけているのです。特に「いじめ不登校」だとその苦しさはいっそう強いのです。もちろん、いじめられて不登校になった子もいじめた張本人も、どちらも「人間」です。単にいじめた子を注意したり、「もういじめない」という約束をとりつけるだけでは解決しないのです。

 

不登校の原則 その3

「息継ぎ」はできていますか?

毎日がいっぱいいっぱいで、不登校ギリギリの悩みを抱えている子でも、一日登校できると週末まで続けて登校できる場合があります。これは「いきおい」の助けもあります。ただし、勢いだけで登校している子は週末、特に日曜日に注意が必要です。連休をはさむことでせっかくの勢いが衰えてしまい、「楽な休日・楽な家」と「しんどい学校」の違いをいっそう強く感じて不登校になる子も多いのです。また、4月をなんとか乗り切ったと思ったらGW(ゴールデンウイーク)が待っています。年によって違いますが、連休が長いほど不登校に要注意。また、4月に溜め込んだストレスも上乗せされます。このように連休あけをきっかけに不登校になってします子の多くは、普段からストレスを吐き出す「息継ぎ」が上手にできない子なのです。逆に、毎日毎日、帰るや否やうるさいほどグチる子の方が息継ぎが上手だと言えます。意外とグチグチ言っている割には不登校の心配が少ないのです。

 

不登校の原則 その4

「気まずさ」と「気軽さ」

不登校はまだまだ「難病・奇病」のように扱われる傾向にあります。「下手にさわってこじらせたら大変」「学校の話題は避けた方が・・」など、まるで不登校の子が「腫れ物」のような扱いをうけることがあります。当の本人も休み始めはイライラしたり部屋にこもったりと、人を寄せつけない雰囲気を作り出してしまいます。しかし、家族が遠慮して声かけをひかえたり、担任も下手に刺激しないために家庭訪問をひかえるといった方法は、本人との「気まずさ」を助長するだけで、解決の見通しはなかなか開けてきません。休んでいても家族とは気軽に会話をかわし、学校の情報も頻繁に入ってくるという状況が早期解決には欠かせないのです。

 

不登校の原則 その5

休み始めたらすぐ動く!

 

親御さん(親の対応)

日ごろから「息継ぎ」が大事だということは説明しました。この息継ぎの中身はたいていがその日の出来事に対する「グチ」か、翌日の事が気になってでてくる「不安」です。この二つがしっかり話せることが何より大切です。ただし、一般的にはグチは「なだめる」、不安は「なぐさめる」という対応が取られますが、それでは不登校に至った子は満足できません。「自分の辛さをわかってもらえない」と感じてかえって口が重たくなることもあります。意外とガンコなのです。もちろん、グチや不安をだれかれ構わず話されては困ります。でも相手が「親」限定なら許されます。外でニコニコ、家でグチグチは「あり」なのです。担任の先生と連携できればさらに効果的です。電話や訪問で得た「情報」を、子どもさんと共有して下さい。そして、その情報から感じることを存分にしゃべらせてやり、しっかりと聴いてやって下さい。それだけで登校につながることがあります。

担任の先生(教師の役割)

不登校の子がまず気になるのは勉強面よりもクラスの動向、つまり「人間模様」です。自分の不登校は噂になっているのか、気になるあの子はどんな様子なのか、休み時間はどんなムードか、今はどんなグループに分かれているのか、みんな順調に登校しているのか、自分の席の周りには誰が座っているのか・・。こんな情報が電話やメールを通じて入ってくれば、学校は休んでいるもののクラスのイメージが浮かびやすく、あたかも登校しているかのような気分を味わえます。こうすることで、再登校時に自分がどんな振る舞いをしたら良いかといった、段取りや心づもりがつけやすくなります。さらに、この情報を家庭訪問で流していただければ、先生に対する親近感・安心感も増します。本人が会いしぶる場合は親と話すだけで十分です。回を重ねることで近づいてきたり、親を通じて質問をしてくることも期待できます。情報量と訪問(電話・メール)の頻度は多いほど効果的です。

 

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

ゴールデンウイーク(G.W.)明けから不登校に

楽しいはずのゴールデンウイーク、息抜きのためのゴールデンウイーク。

子どもさんの不登校で悩んでおられた親御さんも、ゴールデンウイークを機に、「しばらく休養できた」ことだし、「他の子も連休」で休んでいたことだし、「不登校問題解決」「再登校スタート」と、期待しておられた方も多いことでしょう。

ところが、一年を通じて淀屋橋心理療法センター不登校の相談のお電話がもっとも多いタイミングが、実はゴールデンウイーク明けから不登校なんです。

しかも・・・

★3月まで不登校だったのに、4月から見違えるように頑張って再登校している子

★中1や高1など、学校の変わり目で急に部活動に精をだし始めた子。

★4月の新学期早々から友達づくりのために、一人でも多くの子と仲良くしようと頑張った子。

★新学期から、誰よりも早く登校していた子。

★新学期になって、急に予習・復習など勉強に力を入れだした子。

・・・と、今まで以上に頑張ってきた子が多いのが特徴です。しかも、上の例はほんの一例です。ただ、不登校だった子も、ずっと登校していた子も、ゴールデンウイークを境に、急に不登校が始まったり、不登校状態に戻ってしまう子が意外と多いのです。

淀屋橋心理裏療法センターでは、単に不登校になった原因追究するだけでなく、新学期からゴールデンウイークまでの過ごし方や、その子の学校での振る舞い方、それに、その子の性格まで視野に入れた上で、これからの対応策を考えていきます。

また、これも淀屋橋心理療法センターの特徴ですが、対応の主役は「親御さん」「ご両親」なのです。いろいろな角度から不登校専門のカウンセラーが不登校の原因再登校ための条件を探しだし、親御さんに「対応の方法=コツ」としてアドバイスします。やはり、一日も早い再登校を望まれるなら、早めにカウンセリングにかかり、適切な対応をとってやることです。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

 

高校生の不登校は早期対応が重要

高校生の不登校は早期対応が重要

早期対応で解決率も大幅にアップ

高校生の不登校は小学校や中学校とちがってタイムリミットがあるのが特徴です。また、不登校が長引くと家族(親や兄弟姉妹)との対立に頭を悩ませることになります。再登校をせかしたところで子どもの考えはまとまらないし、かといって不登校状態のまま何カ月も元気にならない子どもにしびれをきらしている親御さんも少なくありません。

高校生の不登校は何といっても「留年」決定までのタイムリミットが決まっているため、じっくりとカウンセリング治療をするためにも、不登校の兆候がみられたらすぐにスタートした方が良いのです。それが家族関係の悪化や不登校の長期化をふせぐ大切なコツなのです。とくに今休み始めたばかりの子なら、「早期対応→早期解決」が期待できます。子どもがしっかりと不登校という困難をのりきる力をつけられるよう、両親も本人も準備をしておいたほうが良いでしょう。「見守りましょう」「本人にまかせましょう」では遅すぎます(再登校への対応が後手に回ってしまいます)。

淀屋橋心理療法センターでは不登校の早期対応プログラムを実施し、成果をどんどんあげています。数年前から各症状ごとに専門のカウンセラーを置き、専門外来制にしていまする。「不登校専門外来」もその一つです。

「今日行かなかった、明日ももしかしたら」と、我が子の不登校がご心配な場合は、早めにご相談ください。不登校は人生の危機です。この危機管理の原則は、最悪を考え適切な行動をとることです。当センターは早期対応プログラムにそって、解決のお役にたてると思います。もちろん親御さんだけでもご相談ください。不登校は早期対応と慢性期の対応がちがいます。この違いをしっかりと頭に置いてカウンセリングをすすめていきます。高校生の不登校を早期対応できる期間はほんのわずかです。タイミングをはずさないことが何よりも大切です。

不登校の小学一年生が語る。行きたくないのは「先生が怖い」から

おどろきの見出しですが、一番のポイントは「小学一年生」なのです。淀屋橋心理療法センターでは40年近く不登校の解決のお手伝いをしてまいりました。その中で「先生が怖い」という理由が小学一年生に限り、不登校の理由のダントツ一位なのです。

ただ、不登校の初めから「先生が怖いから行きたくない」というわけではありません。休み始めの頃は「お腹が痛い」「頭が痛い」といった、身体の不調(心身症状)を訴えて不登校になる子が多いようです。

それが不登校のカウンセリングを進めるうち、身体症状(心身症状)が減ることに反比例して「担任の先生が怖い」「先生に会いたくない」「あの先生がいっつも怒ってる」など、担任の先生を批判する発言が増えてくることがよくあります。

もちろん、実際には不登校の子に対して担任の先生が厳しく叱ってばかりいるわけではありません。むしろ、小学生の不登校の子は真面目な子が多く、自分は叱られていないものの、他の子を叱っている先生を見て「怖い」と感じるようです。中には、叱っているわけではないのに、担任の先生の語調が強かったり、声が大きかったり、早口でしゃべるだけでも同様に「恐怖心」を感じることもあるようです。

では、他の子も同じ環境にいるのに何故その子だけが不登校になるのでしょうか。それは親御さんから幼稚園・保育園時代の様子や、家庭のムード・教育方針などをお聞きしていると、一つのヒントが浮かび上がってきます。簡単にいえば、恐怖心を感じる子(過敏な子)は、「恐怖」そのものに慣れていないということが言えます。幼稚園や保育園では先生方がとても優しく、家の雰囲気もとてもアットホームで、「叱る・叱られる」「怒鳴る・怒鳴られる」といったことに不慣れなのです。

一方、小学校に入学するとそうはいきません。集団行動や授業態度など、一定のルール(厳しさ・けじめ)が求められるようになります。もちろん授業中の私語や立ち歩きなども注意や叱責の対象になるわけです。

新しい環境に「不慣れ」→→→「恐怖感」

という図式になるというのが大きな原因のようです。それに加えて、小学一年生。いわゆる表現力が不十分であったり、ストレス源が自覚できないということも深く関係しているようです。

淀屋橋心理療法センターのカウンセリングは、「短期解決=早期再登校」が第一の目標です。「恐怖心」の元がわかったならば、早急に親御さんに対応の工夫をお勧めしたり、担任の先生に協力をお願いすることで、比較的早期に再登校できる道筋が確立しています。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー

2012年9月20日

小学生の不登校のカウンセリング

原因不明の不登校

いじめはないみたいだし、勉強にもついていけてるはずなんだけど・・」。小学生の不登校ははっきりした原因がわからないことが多いものです。原因がわからないから再登校を強制して良いのか、再登校する気になるまで待てば良いのか、対応に困っているというご相談が増えています。頭を悩ませているところへ、

「不登校なんて甘えよ。もっと厳しくしないと!」「無理じいすると不登校が長期化するわよ。自分で動きだすまでそっとしてあげて」など、周囲から様々なアドバイスが・・。

そこで今回は小学生の不登校にありがちな「悩みの種」と解決策・対応方法の一例をご紹介します。

 

不慣れ・変化といった不安と不登校

小学生、とくに小学一年生は環境が大きくかわり、何もかもが初体験。学校生活もハラハラドキドキの毎日です。なかなかクラスになじめないし、担任の先生に叱られることにも慣れていません。そんな中、たとえば担任の先生が何気なく他の子を叱った場合、たとえ優しく叱っても、慣れない子にとっては「学校や先生が怖い(不安)」と感じることがあります。学年があがっても、「リコーダーの習い初め」や「算数の単元が変わる」といった変化の時期にもこうした不安や恐怖心を抱くことがあります。小学校を離れても、夜になって翌日の登校のことを考えるだけで不安になる子もいます。最近では小学生でも毎年クラス替えがあったり担任の先生もかわるという学校も増えてきました。小学一年生だけでなく小学生のうちはめまぐるしく変わる環境に戸惑うことが多く、それがやがて「漠然とした不安」となって子どもさんを苦しめることになるのです。

 

自我の芽生えと不登校

今まで何気なくつきあってきた同級生。ケンカをしても知らないあいだに仲直り。しかし、小学四年生から五年生ぐらいになってくると、友だちとの相性が気になってきたり、ケンカをしたことが尾を引いてしまったり、男女の性の違いを意識したりと気になることが増えてきたりと、気分転換が難しくなってきます。これがいわゆる「自我の芽生え」です。思春期の入口とも言えます。こんな時に大きな変化(クラス替え・転校・病気・入院)を経験したり、学校でハプニングが起こったりすると、今までのように簡単には解決・解消ができなくなってきます。これが思春期特有のストレスです。ここをうまく乗り切ることができず不登校になってしまう子もいるのです。

不登校が長期化する子の性格・持ち味

何かのきっかけで不登校になっても、小学生のうちはクラスメートの声かけや好きな行事(運動会・校外学習)などちょっとしたきっかけで再登校できる子もいます。両親や担任の先生の励ましが効果をあげることもあります。しかし、色々な工夫をしても再登校できなかったり、励ますとよけいに意固地になって不登校がつづく場合、その子の性格や持ち味をしっかり見てみましょう。不登校になる小学生の子は励ましたり積極的に登校をうながすことが裏目にでてしまうことがあります。

不登校中でも学校を身近に感じるように

不登校の長期化を恐れて学校の話題を避けているばかりでは、なかなか再登校が見えてきません。不登校中でも「学校の話題」は重要なのです。そのためには親子の会話の中に学校にまつわる話題がどんどん出てくる方が望ましいのです。小学校低学年の子ならお母さんと一緒に小学校の校門をタッチして帰ってきたり、学校の理解が得られれば担任の先生の授業を一緒に受けてみるのも一つの方法です。話題にものぼりやすくなますし、共有できる部分があることで話が弾みやすくなります。小学生の中学年・高学年なら別室登校という手もあります。中には休み時間にクラスメートや担任の先生と話をしてみたり、給食だけ一緒に教室で食べてみたりと少しずつ慣らしていくことで克服できる子もいます。

不登校中の学校との連携

それでもどうしても学校に足が向かない子の場合、担任の先生に家庭訪問をお願いしたり、クラスメートにプリントを届けてもらう方法もあります。たとえ本人が会うのをしぶっても大丈夫。お母さんが子どもさんの代わりとなって、担任の先生やクラスメートと接してみて下さい。ポイントは「気軽さ」です。お母さんが担任の先生や友だちと気軽に話していると、次第に安心感をおぼえたり「今日はどんな話だった?」と小学校やクラスのことに興味を示してくることが期待できます。

その際、子どもさんの口から小学校や担任の先生に対する不満や、再登校に対する不安が出てくることがあります。これはお母さんと一緒に登校する場合でも同じです。実はこれが何より大事なのです。お母さんがその話をしっかり聴いてやるとさらに効果的です。不登校の原因や再登校する際の不安など、自分の思っていることが何でも話せ、お母さんにしっかり聴いてもらえるうち、「よし、がんばろう」と登校する勇気が湧いてきたり、「もう気にしなくていいや」と不登校の原因そのものを開き直ったりすることができるようになります。

不登校チェックリスト(対人恐怖・対人緊張症の方用)

【不登校】対人恐怖症(対人緊張)チェックリスト

不登校のカウンセリングのご相談の中で、特に人づきあいの苦手な対人恐怖症(対人緊張)に悩む中学生・高校生・大学生は、年々増加の傾向にあります。公的な相談機関や他のカウンセリング機関によっては社会不安障害(S.A.D.)や発達障害という診断をくだされる場合もあります。

「うちの子は友だちが少ないなー」「休みの日はいつも家にいるなー」「にきびや一重まぶたとか、顔のことをよく気にする子だなー」など、人づきあいの少なさや自分に対するコンプレックスが強いなーと、わが子のことが気になったことはありませんか。以下のチェックリストは、当センターのカウンセリングで対人恐怖症の方が該当しやすい項目です。子どもさんにあてはまるチェック項目は多くありませんか?

※【親御さんへ】子どもさんに次のような傾向は見受けられませんか?

上記の項目は、これまでに淀屋橋心理療法センターに不登校のカウンセリングの相談に来られた方々で、とりわけ、対人関係の苦手意識自分自身へのコンプレックスの強さが再登校のさまたげになっている方々の特徴の一部です。不登校の背後に何が隠れているのか、このようなチェックリストやカウンセリングで特定することも再登校への近道です。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

不登校のカウンセリング現場から

淀屋橋心理療法センターの不登校のカウンセリングの経験から

【不登校】を様々な角度から説明してみたいと思います。

 

■どんな子がどんな時に不登校になりやすいの?【不登校の原因とは】

長年のカウンセリングの経験から、ふだんから「気をつかいすぎる子」「超ガンコな子」「人の目を気にしすぎる子」「一つのことに没頭しやすく、いくら言ってもやめない子」「細かなことを気にしすぎる子」「人づきあいが苦痛な子」「あまのじゃくな子」・・・等の傾向の子が不登校の子に多いようです。しかし、これだけで不登校になるわけではありません。これら一つ一つの持ち味については何の問題もない、むしろ、良い持ち味とも言えます。ここに様々な直接的なきっかけ(注1)が加わることで、不登校になってしまう子が多いようです。

(注1=成績がガタッと落ちて先生や親に叱られた、学校で大きな恥をかいた、友達と喧嘩した、クラブでレギュラーから外された、自分のせいで試合に負けてしまった、骨折してクラブができなくなった、今まで順調だった宿題がこなせなかった、睡眠不足が重なった、体育祭や文化祭で張り切りすぎた、失恋をした・・・等)

[特徴的な性格・タイプ]+[突発的なマイナス要因]=[不登校]

 

■不登校状態とは?

当センターでは「本人の抱えている登校不安が強いままの状態がつづき、自分一人では思ったような解決策や結論が見いだせず、かといって開き直ることもできずに悶々としている状態」と考えます。

【周囲の人のサポート】によって、【本人がどんどんパワーアップ】したり、
【身近に良き理解者や味方】ができることで【安心感や心強さ】を感じるようになり、【どんな大きな不安にでも向き合える力】がついてきます。

そして、トコトン悩み抜いた末、「よし!、こうしよう」「(気になるけど)もういいや!」と、自分なりに納得のいく答えがでた時こそ【再登校のチャンス】なのです。

 

■不登校って病気なの?

当センターでは不登校は人間ゆえの危機・ピンチととらえています。様々な要因が複雑に絡み合っていますので、薬(注2)を服用すれば簡単に解決するというものでもありませんし、機械が故障した時のように一度止まってしまえばずっと停止状態というわけでもありません。ですから、不登校のカウンセリングも慎重にデリケートに判断しながら進める必要があります。

人間が危機状態に陥った場合、あれこれ試行錯誤したり右往左往したりと、たえず苦しみ悩みつづけます(不登校中の試行錯誤)。当然、最初の不登校の原因と現在の不登校の原因が違ってくることもよくあります。また、中には表面的に「この子は本当に悩んでいるの?、怠けているようにみえるけど・・」と見える子もいます。それは「S.O.S.の出し方がわからない子・出しにくい子」「実際には弱気なのに強がっている子」なのかもしれません。当センターのカウンセリングでは、不登校の子の特徴から「タイプ別」に分けて対応していますが、そんな子たちは日頃から気をつかいすぎる「心身症タイプ」の子や、「つっぱり系・ガンコ系=非行タイプ」の子なのかもしれません。

(注2)イライラした気もちを薬で抑え、親子で冷静に話し合える状態をつくったり、落ち込みすぎた気もちをコントロールし、しっかりと悩めるようにするなど、薬と心理療法と併用すると効果的な場合が少なくありません。

 

■不登校になって三年だから、再登校できるまで三年かかるってホント?

不登校のカウンセリングでも「早期対応→早期解決」は確かに言えますが、解決までの時間(期間)はあくまでケースバイケースです。実際の当センターのカウンセリングでは、長期化した不登校でも早い場合(最短)で3回から5回ぐらいで再登校しはじめる子がいます。もちろん3回のカウンセリングで再登校できるのは異例の早さです。

不登校のカウンセリングで再登校できた子を分析してみると、「この子は励ましじゃなく、不安なことや悩んでいることに理解を示してほしかったんだなー」「今回の再登校は、ちょうどキリの良いタイミングだったんだなー」「見守るだけじゃなくて、友達や担任などの積極的な声かけが必要だったんだなー」「自分だけでは決心がつかなくて、先生からひと押ししてほしかったんだなー」など、その子によっては再登校に必要なポイント(ツボ)が違うんだなーと感じます。

一方、カウンセリングに頼らず、その子に合わない対応を続けていたり、親御さんがあきらめ半分で対応していると、再登校までいくらでも時間はかかってしまいます。不登校のカウンセリングにかかる目的は「うちの子はどんなタイプで、どんな対応が合うのだろうか」「親はどこまで積極的に関われば、担任やクラスメートにはどんな協力を求めれば良いのだろう」といった、客観的な立場で判断するということでもあります。

もちろん、まだまだ世間では主流のようですが、何もせずに「見守る」ことや、「自主性が出るまで待つ」という対応は、当センターの不登校のカウンセリングでは対応が「後手」にまわるため、おすすめしておりません。

 

■再登校させるためには、まずは生活習慣づくり?

カウンセリングに通われている方からもよく相談を受けするのですが、「日ごろから『早寝早起き』『三度の食事』などの生活習慣を身につけておくべき」「自分の部屋はいつも整理整頓させるべき」「せめて挨拶ぐらいはしっかりできるようにしておくべき」など、不登校の子に対しての躾や生活スタイルに関係する意見が多いようですが・・。

もともときっちりしていた子や、決まったパターンで生活している方が心地良さを感じる「几帳面タイプ」の不登校の子ならば向いているかもしれません。几帳面タイプは几帳面な生活をしている方が気もちが落ちつき、前向きな気もちも芽生えてきやすくなります。

しかし、現実はそう簡単ではありません。不登校の子に生活習慣を身につけさせようとして失敗をくりかえし、再登校どころか親子の関係がいっそう険悪になってしまったり、半ば再登校をあきらめかけた状態になってようやく「この方法ではダメだ」と、不登校のカウンセリングをスタートされる親御さんも多いのです。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)