【不登校】小学生のネット依存・ゲーム依存

インターネットオンラインゲームにはまる子は低年齢化の一途をたどっているようです。

昨年のおわりごろから小学生の不登校のご相談が増えだしましたが、そのほとんどの子がインターネットをしている、というより、「小学生なのにネットやパソコンを使いこなしているなー」という印象をうけます。まるで中学生・高校生の「ネット依存症」のようです。

自分でブログやツイッターなどのサイトを開設したり、オンラインゲームで色んな世代の人とコミュニケーションをとったり、ネットでグッズやコンサートのチケットを売買したり、コンビニにプリペイドカードを買いに行ってはゲームをダウンロードしたりアイテムを購入したり・・・。しらない間に親以上の知識をつけては色々なことをやっている子がとても増えているのです。しかも、不登校中の小学生が、なのです。

中には、親も負けじと子どものブログを検索して探し当てたり、ネット(無線LAN)を切ったりネットのケーブルを隠したりと応戦するものの、子どもの中には親がブログを見ていることに気づいいてすぐさまブログを閉鎖したり、親が隠したケーブルを探し当てたり・自分でケーブルを買ってきたりと、まさに「いたちごっこ」状態になっている家庭もよくあります。

ただ、運良く、子どもに見つからずにブログをみることができた場合、思わぬ収穫が得られることがあります。たとえば、不登校になったいきさつなど、親にはいっさい語らないもののブログには赤裸々に書き込んでいたりするのです。カウンセリング中にこんな情報が得られた時、カウンセラーは「(ネット依存やブログ開設などを)やっていることの是非」というよりは、「ブログの書き込み内容の利用の仕方」について親御さんにアドバイスします。

オンラインゲームも同じです。ゲームの時間を少なくすることばかり思案するのではなく、「このゲームの話題を再登校に向けての何かに利用できないか」と考えるわけです。ネットやゲームに夢中で親子の会話が少ない場合は、「ネット」のことに詳しいことや、楽しそうにやっている「ゲーム」をうまく話題として生かせるようアドバイスするのです。もちろん、これらの話題がやがて「不登校・再登校」の話題へと応用できるようになるのです。

小学生といえども、ネットやゲームのことは中学生や高校生はもちろん、親も顔負けの知識をもっているのです。「ゲームやネットに依存」は言い換えれば「その気になれば長時間でも集中してやれる力がある」ということです。不登校のカウンセリングでは、「親子の話題」や「子どもの才能・能力」を広げたり伸ばしたりする方が得策だと考え、ネットやゲームを禁止するという方向だけではなく、時には、大いに利用する方向で進めることもあるのです。

淀屋橋心理療法センター(公式HP=https://www.yodoyabashift.com/)
所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

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【不登校】小学生の家庭内暴力

「小学生が母親に暴力をふるう?」。家庭内暴力とは無縁の親御さんにとっては、信じられないことかもしれません。実際に、小学生の家庭内暴力で相談にこれるお母さんにきいても「暴力をふるうまでは無口な子だったんです」と、暴力に対して心配しておられなかった親御さんも多いようです。でも、これは事実です。しかも、女の子の家庭内暴力も意外と多いのです。

家庭内暴力といえども、中学生以上の子の暴力に比べると、そこは身体の小さな小学生。暴れる程度はまだマシな子が多いでしょう。もちろん、中には親を拳で叩いて青あざになったり、壁に穴をあけたり、小物を投げつけてガラスを割ったりリモコンを壊したりと、ひどく荒れることもあるようです。ただ、カウンセリング中に普段の様子など一日の過ごし方をお聞きしていると、常に暴力をふるったり暴れたりするよりも、どちらかというと母親に「八つ当たり」してきたり、母親に「暴言」を吐いている割合の方が断然多いということがわかります。こんな場合は、大きく暴れる前の日頃からの「八つ当たり」や「暴言」に注目してカウンセリングすると、大きな暴力を防げる場合が多いものです。

しかし、小学生といえども中学年や高学年ともなると「思春期」をむかえる敏感な時期。低学年の子の場合は自分の感じていることや思っていることを上手に表現できないことから八つ当たりや暴言に至ってしまう子もいます。このように、小学生の場合は子どもさんの「学年」もカウンセリングを進めたり解決する上での大きな手がかりになります。

また、暴力ばかりに目を奪われてカウンセリングを進めてしまうと失敗することがよくあります。不登校もそうですが家庭内暴力のカウンセリングでは、親子の日頃の何気ない会話や親子の関係も重要視しなければなりません。暴力をふるうけど、いつものこの子は「好きな話題ならばよくしゃべる子」であったり、「荒れるのはお母さんが何か気にさわることを言った時」というパターンがあったり、一方「夜は一緒に寝たがる」という甘えてくる面もあったりと、暴力以外のシーンに目を向けると、その子の人となりや親子の関係や会話が重要であることがわかってきたりするのです。

これもよくあることですが、家庭では暴力をふるったり暴言三昧の子でも、他人の前であったり、(登校している子なら)学校などでは「おとなしい子」なのです。ですから、いくら担任の先生に家庭での惨状を説明してもなかなか理解してもらえないことがよくあるようです。それほど「外や学校ではふつう」なのです。「外面(そとづら)の良い子。内面(うちづら)は別人」といえるでしょう。

当センターでは家庭内暴力の子のカウンセリングを進める上では、「暴力をふるう子が原因」とか「親の対応が原因」といった一面的な見方をしません。また、誰が原因なのかといった「犯人探し」もしません。あくまで色々な情報をかき集めて、いつ・どんな状況で・どんな流れで家庭内暴力が起こっているかなどを客観的に論理的に分析し、解決へのアドバイスを導きだしていくのです。

淀屋橋心理療法センター(https://www.yodoyabashift.com/)
所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

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まさかうちの子も不登校になるのでは?【不登校チェックリスト】

メニューに「【不登校】まさかうちの子も不登校に?」を追加しました。

 

まだ不登校になっていないけど、「不登校になるのでは」と心配な親御さん

不登校ぎみの子どもさんの事でお悩みの親御さん向け。

子どもさんの日頃の様子をチェックし、親が調べるチェックリストです。

ぜひ、お試しください。 続きを読む

【小学生の不登校】新学期になっても行き渋る子

【新学期になっても登校を渋る小学生のカウンセリング】

「一学期は不登校だったものの、夏休みには友だちとも遊んだりしながら楽しく過ごしたことだし、宿題もなんとか始業式までに終えたし、これなら新学期からは登校できるのでは・・。なのに・・」。このように、「新学期をきっかけに何とか再登校を!」というご両親の期待があっさり外れてしまうことは意外と多いものです。 続きを読む

【小学生の不登校】親がカウンセリングをためらう理由

小学生の不登校は、中学生や高校生など、いわゆる思春期=反抗期の子と比べて対応がシンプルで、早期解決(再登校)が期待できます。ただし、小学生の子をお持ちの親御さんにとって、カウンセリングにかかりにくい(行きにくい)理由が一つあります。 続きを読む

不登校の小学一年生が語る。行きたくないのは「先生が怖い」から

おどろきの見出しですが、一番のポイントは「小学一年生」なのです。淀屋橋心理療法センターでは40年近く不登校の解決のお手伝いをしてまいりました。その中で「先生が怖い」という理由が小学一年生に限り、不登校の理由のダントツ一位なのです。

ただ、不登校の初めから「先生が怖いから行きたくない」というわけではありません。休み始めの頃は「お腹が痛い」「頭が痛い」といった、身体の不調(心身症状)を訴えて不登校になる子が多いようです。

それが不登校のカウンセリングを進めるうち、身体症状(心身症状)が減ることに反比例して「担任の先生が怖い」「先生に会いたくない」「あの先生がいっつも怒ってる」など、担任の先生を批判する発言が増えてくることがよくあります。

もちろん、実際には不登校の子に対して担任の先生が厳しく叱ってばかりいるわけではありません。むしろ、小学生の不登校の子は真面目な子が多く、自分は叱られていないものの、他の子を叱っている先生を見て「怖い」と感じるようです。中には、叱っているわけではないのに、担任の先生の語調が強かったり、声が大きかったり、早口でしゃべるだけでも同様に「恐怖心」を感じることもあるようです。

では、他の子も同じ環境にいるのに何故その子だけが不登校になるのでしょうか。それは親御さんから幼稚園・保育園時代の様子や、家庭のムード・教育方針などをお聞きしていると、一つのヒントが浮かび上がってきます。簡単にいえば、恐怖心を感じる子(過敏な子)は、「恐怖」そのものに慣れていないということが言えます。幼稚園や保育園では先生方がとても優しく、家の雰囲気もとてもアットホームで、「叱る・叱られる」「怒鳴る・怒鳴られる」といったことに不慣れなのです。

一方、小学校に入学するとそうはいきません。集団行動や授業態度など、一定のルール(厳しさ・けじめ)が求められるようになります。もちろん授業中の私語や立ち歩きなども注意や叱責の対象になるわけです。

新しい環境に「不慣れ」→→→「恐怖感」

という図式になるというのが大きな原因のようです。それに加えて、小学一年生。いわゆる表現力が不十分であったり、ストレス源が自覚できないということも深く関係しているようです。

淀屋橋心理療法センターのカウンセリングは、「短期解決=早期再登校」が第一の目標です。「恐怖心」の元がわかったならば、早急に親御さんに対応の工夫をお勧めしたり、担任の先生に協力をお願いすることで、比較的早期に再登校できる道筋が確立しています。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー

2012年9月20日

小学生の不登校のカウンセリング

原因不明の不登校

いじめはないみたいだし、勉強にもついていけてるはずなんだけど・・」。小学生の不登校ははっきりした原因がわからないことが多いものです。原因がわからないから再登校を強制して良いのか、再登校する気になるまで待てば良いのか、対応に困っているというご相談が増えています。頭を悩ませているところへ、

「不登校なんて甘えよ。もっと厳しくしないと!」「無理じいすると不登校が長期化するわよ。自分で動きだすまでそっとしてあげて」など、周囲から様々なアドバイスが・・。

そこで今回は小学生の不登校にありがちな「悩みの種」と解決策・対応方法の一例をご紹介します。

 

不慣れ・変化といった不安と不登校

小学生、とくに小学一年生は環境が大きくかわり、何もかもが初体験。学校生活もハラハラドキドキの毎日です。なかなかクラスになじめないし、担任の先生に叱られることにも慣れていません。そんな中、たとえば担任の先生が何気なく他の子を叱った場合、たとえ優しく叱っても、慣れない子にとっては「学校や先生が怖い(不安)」と感じることがあります。学年があがっても、「リコーダーの習い初め」や「算数の単元が変わる」といった変化の時期にもこうした不安や恐怖心を抱くことがあります。小学校を離れても、夜になって翌日の登校のことを考えるだけで不安になる子もいます。最近では小学生でも毎年クラス替えがあったり担任の先生もかわるという学校も増えてきました。小学一年生だけでなく小学生のうちはめまぐるしく変わる環境に戸惑うことが多く、それがやがて「漠然とした不安」となって子どもさんを苦しめることになるのです。

 

自我の芽生えと不登校

今まで何気なくつきあってきた同級生。ケンカをしても知らないあいだに仲直り。しかし、小学四年生から五年生ぐらいになってくると、友だちとの相性が気になってきたり、ケンカをしたことが尾を引いてしまったり、男女の性の違いを意識したりと気になることが増えてきたりと、気分転換が難しくなってきます。これがいわゆる「自我の芽生え」です。思春期の入口とも言えます。こんな時に大きな変化(クラス替え・転校・病気・入院)を経験したり、学校でハプニングが起こったりすると、今までのように簡単には解決・解消ができなくなってきます。これが思春期特有のストレスです。ここをうまく乗り切ることができず不登校になってしまう子もいるのです。

不登校が長期化する子の性格・持ち味

何かのきっかけで不登校になっても、小学生のうちはクラスメートの声かけや好きな行事(運動会・校外学習)などちょっとしたきっかけで再登校できる子もいます。両親や担任の先生の励ましが効果をあげることもあります。しかし、色々な工夫をしても再登校できなかったり、励ますとよけいに意固地になって不登校がつづく場合、その子の性格や持ち味をしっかり見てみましょう。不登校になる小学生の子は励ましたり積極的に登校をうながすことが裏目にでてしまうことがあります。

不登校中でも学校を身近に感じるように

不登校の長期化を恐れて学校の話題を避けているばかりでは、なかなか再登校が見えてきません。不登校中でも「学校の話題」は重要なのです。そのためには親子の会話の中に学校にまつわる話題がどんどん出てくる方が望ましいのです。小学校低学年の子ならお母さんと一緒に小学校の校門をタッチして帰ってきたり、学校の理解が得られれば担任の先生の授業を一緒に受けてみるのも一つの方法です。話題にものぼりやすくなますし、共有できる部分があることで話が弾みやすくなります。小学生の中学年・高学年なら別室登校という手もあります。中には休み時間にクラスメートや担任の先生と話をしてみたり、給食だけ一緒に教室で食べてみたりと少しずつ慣らしていくことで克服できる子もいます。

不登校中の学校との連携

それでもどうしても学校に足が向かない子の場合、担任の先生に家庭訪問をお願いしたり、クラスメートにプリントを届けてもらう方法もあります。たとえ本人が会うのをしぶっても大丈夫。お母さんが子どもさんの代わりとなって、担任の先生やクラスメートと接してみて下さい。ポイントは「気軽さ」です。お母さんが担任の先生や友だちと気軽に話していると、次第に安心感をおぼえたり「今日はどんな話だった?」と小学校やクラスのことに興味を示してくることが期待できます。

その際、子どもさんの口から小学校や担任の先生に対する不満や、再登校に対する不安が出てくることがあります。これはお母さんと一緒に登校する場合でも同じです。実はこれが何より大事なのです。お母さんがその話をしっかり聴いてやるとさらに効果的です。不登校の原因や再登校する際の不安など、自分の思っていることが何でも話せ、お母さんにしっかり聴いてもらえるうち、「よし、がんばろう」と登校する勇気が湧いてきたり、「もう気にしなくていいや」と不登校の原因そのものを開き直ったりすることができるようになります。

不登校のカウンセリング現場から

淀屋橋心理療法センターの不登校のカウンセリングの経験から

【不登校】を様々な角度から説明してみたいと思います。

 

■どんな子がどんな時に不登校になりやすいの?【不登校の原因とは】

長年のカウンセリングの経験から、ふだんから「気をつかいすぎる子」「超ガンコな子」「人の目を気にしすぎる子」「一つのことに没頭しやすく、いくら言ってもやめない子」「細かなことを気にしすぎる子」「人づきあいが苦痛な子」「あまのじゃくな子」・・・等の傾向の子が不登校の子に多いようです。しかし、これだけで不登校になるわけではありません。これら一つ一つの持ち味については何の問題もない、むしろ、良い持ち味とも言えます。ここに様々な直接的なきっかけ(注1)が加わることで、不登校になってしまう子が多いようです。

(注1=成績がガタッと落ちて先生や親に叱られた、学校で大きな恥をかいた、友達と喧嘩した、クラブでレギュラーから外された、自分のせいで試合に負けてしまった、骨折してクラブができなくなった、今まで順調だった宿題がこなせなかった、睡眠不足が重なった、体育祭や文化祭で張り切りすぎた、失恋をした・・・等)

[特徴的な性格・タイプ]+[突発的なマイナス要因]=[不登校]

 

■不登校状態とは?

当センターでは「本人の抱えている登校不安が強いままの状態がつづき、自分一人では思ったような解決策や結論が見いだせず、かといって開き直ることもできずに悶々としている状態」と考えます。

【周囲の人のサポート】によって、【本人がどんどんパワーアップ】したり、
【身近に良き理解者や味方】ができることで【安心感や心強さ】を感じるようになり、【どんな大きな不安にでも向き合える力】がついてきます。

そして、トコトン悩み抜いた末、「よし!、こうしよう」「(気になるけど)もういいや!」と、自分なりに納得のいく答えがでた時こそ【再登校のチャンス】なのです。

 

■不登校って病気なの?

当センターでは不登校は人間ゆえの危機・ピンチととらえています。様々な要因が複雑に絡み合っていますので、薬(注2)を服用すれば簡単に解決するというものでもありませんし、機械が故障した時のように一度止まってしまえばずっと停止状態というわけでもありません。ですから、不登校のカウンセリングも慎重にデリケートに判断しながら進める必要があります。

人間が危機状態に陥った場合、あれこれ試行錯誤したり右往左往したりと、たえず苦しみ悩みつづけます(不登校中の試行錯誤)。当然、最初の不登校の原因と現在の不登校の原因が違ってくることもよくあります。また、中には表面的に「この子は本当に悩んでいるの?、怠けているようにみえるけど・・」と見える子もいます。それは「S.O.S.の出し方がわからない子・出しにくい子」「実際には弱気なのに強がっている子」なのかもしれません。当センターのカウンセリングでは、不登校の子の特徴から「タイプ別」に分けて対応していますが、そんな子たちは日頃から気をつかいすぎる「心身症タイプ」の子や、「つっぱり系・ガンコ系=非行タイプ」の子なのかもしれません。

(注2)イライラした気もちを薬で抑え、親子で冷静に話し合える状態をつくったり、落ち込みすぎた気もちをコントロールし、しっかりと悩めるようにするなど、薬と心理療法と併用すると効果的な場合が少なくありません。

 

■不登校になって三年だから、再登校できるまで三年かかるってホント?

不登校のカウンセリングでも「早期対応→早期解決」は確かに言えますが、解決までの時間(期間)はあくまでケースバイケースです。実際の当センターのカウンセリングでは、長期化した不登校でも早い場合(最短)で3回から5回ぐらいで再登校しはじめる子がいます。もちろん3回のカウンセリングで再登校できるのは異例の早さです。

不登校のカウンセリングで再登校できた子を分析してみると、「この子は励ましじゃなく、不安なことや悩んでいることに理解を示してほしかったんだなー」「今回の再登校は、ちょうどキリの良いタイミングだったんだなー」「見守るだけじゃなくて、友達や担任などの積極的な声かけが必要だったんだなー」「自分だけでは決心がつかなくて、先生からひと押ししてほしかったんだなー」など、その子によっては再登校に必要なポイント(ツボ)が違うんだなーと感じます。

一方、カウンセリングに頼らず、その子に合わない対応を続けていたり、親御さんがあきらめ半分で対応していると、再登校までいくらでも時間はかかってしまいます。不登校のカウンセリングにかかる目的は「うちの子はどんなタイプで、どんな対応が合うのだろうか」「親はどこまで積極的に関われば、担任やクラスメートにはどんな協力を求めれば良いのだろう」といった、客観的な立場で判断するということでもあります。

もちろん、まだまだ世間では主流のようですが、何もせずに「見守る」ことや、「自主性が出るまで待つ」という対応は、当センターの不登校のカウンセリングでは対応が「後手」にまわるため、おすすめしておりません。

 

■再登校させるためには、まずは生活習慣づくり?

カウンセリングに通われている方からもよく相談を受けするのですが、「日ごろから『早寝早起き』『三度の食事』などの生活習慣を身につけておくべき」「自分の部屋はいつも整理整頓させるべき」「せめて挨拶ぐらいはしっかりできるようにしておくべき」など、不登校の子に対しての躾や生活スタイルに関係する意見が多いようですが・・。

もともときっちりしていた子や、決まったパターンで生活している方が心地良さを感じる「几帳面タイプ」の不登校の子ならば向いているかもしれません。几帳面タイプは几帳面な生活をしている方が気もちが落ちつき、前向きな気もちも芽生えてきやすくなります。

しかし、現実はそう簡単ではありません。不登校の子に生活習慣を身につけさせようとして失敗をくりかえし、再登校どころか親子の関係がいっそう険悪になってしまったり、半ば再登校をあきらめかけた状態になってようやく「この方法ではダメだ」と、不登校のカウンセリングをスタートされる親御さんも多いのです。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)